書の基本、永字八法とは
書の基本技法8種類を学ぶ
永字八法(えいじはっぽう)は、中国の書道における基本技法の一つで、漢字の筆画の基本的な書き方を「永」という一文字に集約したものです。「永」の字に含まれる八つの異なる筆画が、書の基本とされており、これを習得することで漢字の筆法の基礎を身につけることができます。
唐代(618年 - )に行われた筆法伝授の一つといわれ、後世にも書法の基本となり、明代には72法の応用がなされ、広く書の学習に取入れました。
書道において現在も用いられています。
- 八法の詳細
- 1. 側(ソク、点)
- 2. 勒(ロク、横画)
- 3. 努(ド、縦画)
- 4. 趯(テキ、はね)
- 5. 策(サク、右上がりの横画)
- 6. 掠(リャク、左はらい)
- 7. 啄(タク、短い左はらい)
- 8. 磔(タク、右はらい)
- 漢字「永」の書き順について
八法の詳細
1. 側(ソク、点)
「側」は、点を打つ筆法です。軽く筆を置き、瞬時に筆を離して短い点を作ります。筆圧や速度を調整することで、柔らかい点や力強い点を表現できます。
2. 勒(ロク、横画)
「勒」は、横線を引く筆法です。起筆ではやや筆を押し込むように置き、途中は一定の速度で運筆し、収筆ではやや止めて筆を離します。筆の動きをコントロールすることで、力強い線を生み出します。
3. 努(ド、縦画)
「努」は、縦線を引く筆法です。横画と同様に、起筆ではしっかりと筆を置き、垂直に筆を下ろします。筆圧を均一に保ち、力強く書くことが重要です。
4. 趯(テキ、はね)
「趯」は、はねの筆法です。縦画や斜めの線の終端で筆を素早く跳ね上げる動作を指します。はねる際には、筆の角度やスピードを調整し、美しい曲線を描くことが求められます。
5. 策(サク、右上がりの横画)
「策」は、右上がりの横線を書く筆法です。通常の横線よりもやや角度をつけ、力強く押し出すように筆を運びます。リズムを意識し、勢いのある線を作ることが大切です。
6. 掠(リャク、左はらい)
「掠」は、左払いの筆法です。起筆ではしっかりと筆を置き、徐々に筆を軽くしながら払います。線の太さが徐々に細くなるようにコントロールすることで、美しい払いやかかりを表現できます。
7. 啄(タク、短い左はらい)
「啄」は、短い左払いの筆法です。掠よりも短く、素早く払いを入れることが特徴です。筆の入り方と抜き方を丁寧に行い、鋭い動きを作ることが求められます。
8. 磔(タク、右はらい)
「磔」は、右払いの筆法です。起筆で筆をしっかりと置き、緩やかに右下へ払います。筆圧を調整しながら、なめらかで力強い線を引くことが重要です。
漢字「永」の書き順について
「永」は5画の漢字です。永字八法ではそれぞれの画数を分解して当てはめています。
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