同形反復の漢字

同じ漢字を複数回組み合わせて構成された漢字まとめ

同形反復の漢字とは、同じ部首や漢字を繰り返して構成される特徴的な漢字のことです。林・森・品・炎・轟などの例をご紹介します。

目次

同形反復の漢字とは

同形反復の漢字とは、同じ漢字(や部首)を複数回組み合わせて構成された漢字のことを指します。たとえば、「木」を2つ組み合わせた「林」や、3つ組み合わせた「森」などが該当します。

こうした漢字の多くは、同じものが重なり合う字形そのものから「数が多い」「勢いが盛ん」「程度が強い」といった意味を表します。木が集まれば「林」となり、さらに茂れば「森」になるように、反復の回数が増えるほど意味も強調されていくのが特徴です。字の成り立ちがそのまま意味に結びつくため、見た目からイメージをつかみやすい漢字といえます。

反復が表す意味(多い・盛ん・強い)

同形反復の漢字は、同じものが集まったり重なったりする様子を、そのまま字の意味として写し取っています。代表的な例を、元になった漢字とあわせて見てみましょう。

元の字 反復字 読み 表す意味
リン・はやし/シン・もり木が集まった林、さらに木が茂った森
エン・ほのお火が二つ重なって燃え上がるさま
ゴウ・とどろく車が連なって立てる大きな響き
ホン・ひしめく牛が群れて押し合うさま
ライ石が重なるさま。転じて度量の大きいさま
シュウ多くの馬が群れて走るさま
鹿ソ・あらい「粗」と同じく、粗いさま・大まかなさま
ゼイ・むくげ細かく柔らかい毛が集まったさま

「人」を2つ重ねた「」は人が付き従うさまを、3つ重ねた形は多くの人が集まる「衆」の意味を表すなど、数の多さを字形で示す例は数多くあります。

理義字について

「理義字(りぎじ)」は、江戸時代の往来物『童子字尽安見』(1716年)に登場する章「理義字集」に由来する言葉です。この章には、同じ漢字を2つまたは3つ組み合わせて構成された漢字や、その他の奇字が144項目収められています。

ただし、現代において「理義字」を「同じ漢字を繰り返して構成される漢字」と定義するのは、Wikipedia日本語版の影響によるものとされ、歴史的な用法とは異なる可能性があります。

出典: Wikipedia 同形反復の漢字として解釈された経緯

品字様について

「品字様(ひんじよう)」は、同じ漢字を3つ組み合わせ、「品」のように三角形に配置して構成された漢字のことを指します。「」「」「」「」などが代表例です。この呼称は『新撰字鏡』などの古典にも見られ、漢字の構造や意味を理解する上で興味深い分類です。

3つ重ねの漢字は、その多くが「数が多い」「盛んである」という意味合いを帯びます。2つ重ねよりもさらに程度を強めた表現になっている点が特徴です。

踊り字「々」との違い

同じ字を繰り返すものとしてよく混同されるのが、「人々」「日々」「山々」などで使われる「々」です。「々」は踊り字(同の字点)と呼ばれる記号で、直前の漢字を繰り返すことを示すために使われます。

「々」はそれ自体が独立した漢字ではなく、あくまで反復を表す符号です。この点で、「林」や「森」のように1文字として意味と読みを持つ同形反復の漢字とは性質が異なります。

同形反復の漢字の種類と一覧

  • 同じ漢字を2つ組み合わせた漢字(例:林、双)
  • 同じ漢字を3つ組み合わせた漢字(例:森、品)
  • 上下に同じ漢字を2つ組み合わせた漢字(例:哥、炎)
  • 文字の中に同形反復がある漢字(例:協、脇)

他、同じ漢字を4つ組み合わせた漢字(例:叕、㙓)がありますが、JIS第1水準・第2水準の漢字では見つかりませんでした。

ここでは、漢検配当漢字・JIS第1水準・第2水準の漢字から同形反復の漢字をまとめました。

同じ漢字を2つ組み合わせた漢字一覧

同じ漢字を3つ組み合わせた漢字

上下に同じ漢字を2つ組み合わせた漢字

文字の中に同形反復がある漢字

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